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Giselle の Vector Query Node

Vector Query Node は、接続されたベクターストアデータソースから情報を検索し、取得するために設計された Giselle の強力なコンポーネントです。その主要な機能は、ベクトル化されたデータセットに対してクエリ(質問や検索用語など)を実行し、最も関連性の高い結果を返すことです。 Vector Query Node は以下のベクターストアノードと連携し、Giselle ワークフロー内で検索拡張生成(RAG)アプリケーションを作成するための重要な構成要素となっています:
  • GitHub Vector Store Node: コード、Issue、Pull Request を含むベクトル化された GitHub リポジトリコンテンツを検索します。
  • Document Vector Store Node: PDF、テキストファイル、マークダウンファイルなど、アップロードしたドキュメントを検索します。

Vector Query Node の使用方法

Vector Query Node の設定では、キャンバスに追加し、データソースを接続し、クエリを実行します。

1. Vector Query Node の追加

キャンバス下部のノードツールバーから、虫眼鏡のアイコンで識別される Vector Query Node を選択し、Workspace に配置します。

2. データソースの接続

Vector Query Node が機能するには、ベクターストアデータソースからの入力が必要です。ベクターストアノード(GitHub Vector Store Node または Document Vector Store Node)の 出力 を Vector Query Node の 入力 に接続する必要があります。データソースが接続されるまで、ノードは接続を待機していることを示します。

3. クエリの記述と実行

データソースが接続されると、Vector Query Node を設定できます:
  • クエリを入力: 設定パネルで、「クエリ」入力フィールドに質問や検索用語を入力します。
  • クエリを実行: クエリを実行 ボタンをクリックして、接続されたデータソースに対して検索を実行します。

4. 結果の確認

クエリが実行された後、結果はノードのパネルに直接表示されます。結果には通常以下が含まれます:
  • 見つかった結果数の要約。
  • ソースドキュメントから取得された関連するテキストの「チャンク」のリスト。
  • 各チャンクの類似度スコア(例:58%)で、クエリとの関連性を示します。
各チャンクを展開して、その内容とメタデータを表示できます。

中核的な用途:検索拡張生成(RAG)

Vector Query Node の主要な目的は、検索拡張生成(RAG) ワークフローを可能にすることです。RAG は、応答を生成する前に、独自のデータソースから関連性が高く最新の情報を提供することで、大規模言語モデル(LLM)の機能を強化します。 Giselle における典型的な RAG ワークフローは次のようになります:
  1. データソース(Vector Store Node): GitHub リポジトリまたはアップロードされたドキュメントからコンテンツを取得してベクトル化し、検索可能にします。
  2. Vector Query Node: ユーザーの質問(クエリ)を受け取り、ベクターストアから最も関連性の高いテキストチャンクを取得します。
  3. Generator Node: 元の質問 Vector Query Node の出力から取得された情報を受け取ります。この組み合わされたコンテキストを使用して、より正確で詳細、かつ事実に基づいた回答を生成します。

Vector Query Node の出力

Vector Query Node の 結果 出力には、取得されたデータチャンクのコレクションが含まれます。この構造化されたデータは、後続ノード(最も一般的には Generator Node)に渡され、テキスト生成のための動的なコンテキストとして機能できます。
クエリ用のデータソース設定の詳細については、GitHub Vector Store Node および Document Vector Store Node のドキュメントをご覧ください。